子育ての不都合な真実|「ごめんなさい」なんて言えなくていい

今日からしつけをやめてみたの書籍カバー 子育て
柴田愛子監修、主婦の友社から出版

こんにちは!梅屋敷東通り商店街のパパです。
2-3歳児って、いわゆるイヤイヤ期でこどもと接するのもかなり気を遣う時期ですよね。

我が家の息子は、第一子なので比較対象があるわけではないですが、比較的穏やかなイヤイヤ期で、「一度スイッチが入るとどうしようもない!」という程ひどい状態ではありませんが、それでもやっぱり日常のとある場面でイヤイヤが発動することもあり…ふと、夫婦ともに「最近息子に起こってしまうことが多いね…」と反省した時期がありました。

そんな時、妻が「今日からしつけをやめてみた」という本を見つけてくれて、夫婦で一緒に読むことにしました。全ての内容をそのまま受け取るわけではもちろんないですが、大いに心が軽くなる気づきや学びがあったので、今日はそのことについて書きたいと思います。

今日からしつけをやめるとどんな良いことがあるのか

小さなこどもを育てる皆さんは、自分の育て方が本当に良いんだろうか?と常に不安を持っていると思います。特に初めてのこどもであれば、何が普通かも分からない中でネットにはいろんな情報があふれています。

本当に自分の子育てって正しいんだろうか。
こどもに必要なことを教えられているだろうか

そんな悩みをお持ちの方も多いと思います。こどもの個性は様々ですし、家庭ごとに大事にしたいことも違いますが、とは言え、「今日からしつけをやめる」ことで、自分の子育てを見つめ直し、よりありのままのこどもと向き合うきっかけを得ることができます。

 

私達夫婦にとっては、

  • 息子にイライラすることが減った
  • 余裕をもって接することができるようになった
  • まずは息子の気持ちを受け止めるアプローチができるようになった

といったような変化がありました!

どんなことが書かれているのか

まずは書籍の概要からご紹介。
りんごの木こどもクラブ」で保育を実践する柴田愛子さんが監修を担当されています。子育てしているとあるある!とついつい共感してしまうこどもとのシーンを、あらいぴろよさんというイラストレーターが読みやすい漫画で紹介し、その後に柴田さんが監修されたであろうそのシーンごとでの向き合い方、考え方の解説がつくという構成です。

例えば、本の冒頭では以下のようなシーンが紹介されます。

・下の弟が引っ込み思案で近所の人に挨拶ができない
・加えて、「ごめんないさい」が言えないと悩む親
・ある日のご飯で弟が悪気なく牛乳をこぼしてしまう
・牛乳がお兄ちゃんにびっしょりにも関わらず、こぼれた牛乳で嬉しそうに遊ぶ弟
 このシーンで、父親は弟に「ごめんなさい」を強要します。最終的に、弟は泣きながら、いやいやながら「ごめんなさい」を言うことができます。
 このシーンが描かれた後で、この本ではこう言い切ります。
 「あなたがしている「しつけ」は効果のない無駄な行為です」
 発達心理学の書籍などにも書かれていることですが、2-3才のこどもは「人に迷惑をかけない」ということが理解できません。「自分の気持」しかわからないのです。そのため、「ごめんなさい」と言ったとしても、こどもの中では悪いことをしたから謝るという結びつけはできておらず、「ごめんなさい」と言えと言われたから言っているだけなのです。
 そう言われると、「ごめんなさい」と言わすことにどれほどの意味があるのでしょうか?
 ではどんなアプローチが必要か?は実際に書籍を読んでもらうことにして、ここまでのアプローチで、なんとなく「当たり前」と思っていたことが、実はそうでもないと思った方もいるのではないでしょうか。
 ある時期、何度言っても息子が顔叩く時期がありました。親も人間なので叩かれるとイラッとしてしまいます。一度・二度は静かに注意できますが、三度目は「もう許さん!」という感じで、手足を固定して「ごめんなさい、は????」と強要していました。
 なんとなく、その行為にどこまで意味があるんだろう…という漠然とした不安はあったため、この本を通じて、怒る・謝らせるのプロセスに感じていた違和感を言語化することができました。

救われたこと

おそらく多くの親にとって救いになる考え方だろうなと思った記載があります。
それは、「子どもに無関心なのに子どもに厳しい社会」との整理で、今の世の中は多数はである大人の都合が最優先される構造になってしまっていると書かれた部分です。

こどもはうるさいもの、注意を向ける範囲が狭く突発的な行動をとるもの、のはずなのに、公共の場では「静かに大人しくしていること」が求められます。一番こどもらしくないふるまいです。

みなさんも経験したことがあると思いますが、特に電車などでこどもが少しでも騒ぐと、「静かにしなさい!」と言わなければならないと思います。でも、実はそれが、こどもに対して無言の「大人のロジックに従わない子は悪い子だ!」というメッセージになってしまっているのではないか。

本来こどもはもっとこどもらしくして良いし、迷惑に感じる人がいればこどもに直接言えば良い。そうすることでこども自身が、家族以外の人がいることを学び、他人という存在を学び、社会性を身につける機会になる。この書籍を通して、その考え方ができるようになりました。

電車内でこどもを自由にさせるわけではないですが、これまでほど公共の場でのふるまいに目くじらを立てることがなくなりました。と同時に、他人のこどもであっても目に余る行動に対しては、注意していこう!と思わえるようになりました。

かなり長くなってしまうので、この続きはまた明日アップすることにします。

2024/7/21追記
続きをアップしました!こちらも是非ご覧ください!
「子育ての不都合な真実|「ごめんなさい」なんて言えなくていい #2」

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